「3歳児健診の案内が届いたけど、仕事が休めない」
「発達の遅れを指摘されるのが怖い」
健診に行かなかったらどうなるの?と、不安を抱える保護者の方は少なくありません。
3歳児健診は法的な義務はなく、受診しなくても罰則はありません。
しかし行かない場合は病気や発達課題の見逃しや、自治体から家庭訪問を受けるリスクがあるのも事実です。
本記事では、以下の内容を詳しく解説します。
3歳児健診の目的と内容
行けない・行きたくないと感じる理由
行かなかった場合に考えられるリスク
行けない・行きたくないときの具体的な対処法
発達の遅れを指摘されたときの流れと相談先
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そもそも3歳児健診とは?目的と内容をわかりやすく解説

3歳児健康診査(以下、3歳児健診)とは、満3歳から4歳に達していない幼児を対象とした健康診査です。母子保健法にもとづき、各自治体が無料で実施しています。
自治体によっては3歳5〜6ヶ月前後に実施するところもあるため、お住まいの地域の案内をあらかじめ確認しておきましょう。
3歳児健診のおもな目的は以下の4つです。
身体発育の確認 | 身長・体重・視力・聴力など |
発達の評価 | 言葉の発達、社会性、運動機能など |
病気や発達障害の早期発見 | 脳や神経系の疾患、心疾患、発達の遅れなど |
育児相談 | 専門家による保護者の悩み・不安相談など |
身体や精神の発達状況を診るだけではなく、保護者の悩みに寄り添い家庭への支援をする場でもあります。
保護者が3歳児健診に行けない・行きたくないと感じるおもな理由

3歳児健診は重要な機会ですが、なかには「行けない」「行きたくない」と感じる保護者もいます。その理由は大きくわけて3つあります。
仕事・育児・体調などでどうしても行けない
身体・精神の発達の遅れが気になる
過去の健診の経験や周囲の目が不安
仕事・育児・体調など「どうしても行けない」物理的な事情
多くの健診は平日に行われています。そのため共働きで休みが取れない、きょうだいを預けられない、体調不良などの場合は健診に行けないケースもあります。
物理的な事情が重なって、3歳児健診に参加できないことは誰にでも起こり得ることです。
身体・精神の発達の遅れが気になり「比べられそうで行きたくない」心理的な負担
お子さまによって、成長過程はそれぞれ異なります。しかし言葉が出るのが遅い、こだわりが強い、身長や体重の伸びが気になる場合など、つい周りと比べて不安になってしまうものです。
そのため「健診で遅れを指摘されるのが怖い」「できないと言われるのがつらい」と感じ、健診への足が遠のくケースもあります。
過去の健診の経験や周囲が気になり「また同じ思いをしそう」社会的な不安
過去の健診で心ない言葉をかけられた、周囲の視線がつらかったなどの経験がある方もいるでしょう。
すると「また迷惑をかけてしまうのではないか」とトラウマや周囲への気遣いがブレーキとなります。結果として、「集団の場には行きたくない」と強く感じてしまうのです。
3歳児健診に行かないとどうなる?考えられる3つのリスク

もし3歳児健診に行かなかった場合、どのような問題が起こり得るのでしょうか。考えられる3つのリスクを解説します。
病気や発達課題の早期発見ができない
自治体から家庭状況を心配される可能性がある
子育ての悩みを専門家に相談する機会を失う
リスク①:病気や発達課題の早期発見の機会を逃してしまう
3歳児健診では、具体的にはおもに以下の状態を確認します。
弱視や斜視などの視力の問題
聴力の異常
心臓や歯のトラブル
言葉や社会性の遅れ
運動機能の発達状況
これら多くの症状は、3歳のうちに気づくと早期発見・早期対応が可能です。
たとえば3歳児健診で目の異常・弱視が見逃されてしまうと、生涯十分な視力が発達しない恐れがあります。また発達が進む3歳ごろに難聴があると、言葉の習得が困難となります。
お子さまの将来の困難を予防し、長期的目線で健康を守るためにも3歳児健診は非常に重要です。
引用:厚生労働省:3歳児健康診査における視覚検査の円滑な実施と精度管理のための手引書
リスク②:虐待疑いなど、自治体から家庭状況を心配される可能性がある
連絡せず健診を受けない状態が続くと、自治体は「お子さまの安否が確認できない」と判断し電話や家庭訪問を行う場合があります。
これは自治体には子どもの安全確認を行う責務があり、虐待やネグレクト(育児放棄)からお子さまを守るためです。
電話や訪問は決して保護者を責めるためではなく、いち早くお子さまのサポートにつなげるために行われています。
リスク③:子育ての悩みを専門家に相談する機会を失ってしまう
3歳児健診はお子さまの発達を診るだけではなく、子育ての悩みを相談する貴重な機会でもあります。
会場ごとに異なりますが、おもに医師や保健師、臨床心理士といった専門スタッフと無料で相談が可能です。
もし健診に行かないままでいると、食事やしつけ、発達への不安など誰にも話せない状況となってしまいます。結果として、保護者だけで抱え込んでしまうリスクが高まってしまうのです。
3歳児健診に行けない・行きたくないときの具体的な対処法

これらのリスクを承知のうえで、どうしても3歳児健診が心配・行きたくない場合を以下の状況にわけて説明します。
仕事の場合やお子さま・家族の体調不良の場合
発達の遅れや周囲が気になり行きたくない場合
尿検査ができない、落ち着きがないなど健診が不安な場合
自治体によっては実施していない場合もあるので、参考にしたうえでお住まい地域の情報を調べてください。
保護者の仕事やお子さまの体調不良などで「行けない」場合
もし仕事や体調不良などで3歳児健診に行けない場合は、まず自治体に連絡して日程変更をしましょう。多くの自治体では振替日を用意していますが、数ヶ月前から予約が必要な場合もあるため早めの行動がおすすめです。
どうしても参加が難しい事情がある場合、自治体によっては小児科などで個別健診を認めていることもあります。
ただし実施の可否や費用、必要書類は自治体ごとに異なるため、必ず事前に確認してください。
発達の遅れや周りの目が気になって「行きたくない」場合
お子さまの発育状況や精神面が気になり、「指摘されるのが怖い」と受診をためらう方もいます。
しかし3歳児健診は、お子さまを「評価する場」「比較する場」ではなく「相談の場」です。
それでも気になる場合は空いている時間を案内してもらえたり、別室で健診を受けられたりする場合があります。まずは電話で「集団だと落ち着いて受けられないかも」と尋ねるとよいでしょう。
尿検査ができない、落ち着きがないなど「健診が不安である」場合
3歳児健診において、まだおむつが外れていない場合大きなハードルになりがちなのが尿検査です。検尿方法として通販では幼児用の検尿パックがあるほか、奈良市公式サイトではオムツでの採尿方法を紹介しています。
①紙おむつを裏返しにして、水を通さないようラップをテープで固定する
②紙おむつをもとに戻し、ラップの上にガーゼを何枚か敷く
③おしっこが出たら、ガーゼを紙コップの上などで絞り採尿する
また、お子さまが「じっとしてられない」と不安を抱く方も多くいます。お気に入りのゲームやおもちゃで気を紛らわせるのも手ですが、3歳児にとって長時間の待機は難しくて当たり前です。
じっとできず検査がうまくいかなくても、お子さまの普段の様子を知る貴重な判断材料となります。
3歳児健診で発達の遅れを指摘されたら?その後の流れと相談先

もし3歳児健診の結果で「要経過観察」や「要精査・要受診」と言われた場合も、まずは次のステップを確認しましょう。
具体的な流れを知ると、少しでも心の準備ができるはずです。
まずは診断結果を確認する
不安な場合は保健センターや子育て支援センターに相談する
発達障害やグレーゾーンの場合、児童発達支援などの療育施設を検討する
まずは「要経過観察」か「要精査・要受診」かを確認する
3歳児健診の診断結果にはおもに5種類が存在します。
①異常なし | とくに問題が見られなかった場合 |
②既医療 | すでに治療を行っている、または経過観察中の場合 |
③要経過観察 | 何かしらの異常が疑われる場合 何ヶ月経過観察するのかが示される |
④要精密 | 何かしらの異常が疑われ、病院での精密検査が必要な場合 |
⑤要医療 | 健診で診断がつき、治療が必要な場合 |
引用:山口県こども政策課:令和2年乳幼児健康診査マニュアル改訂版
要精密、要医療となった場合には、健診で渡される紹介状(精密検査受診票)を持って指定された専門機関を受診します。
受診先の医療機関は、症状に応じて総合病院や専門クリニックなどさまざまです。もし受診先に迷う場合は、まずはかかりつけの小児科に相談してみるとよいでしょう。
普段のお子さまの様子を知っている先生であれば、より適切な専門機関を紹介してくれるはずです。
おもに紹介される診療科は以下のとおりです。
小児科(かかりつけ医) | 全体的な発達チェックや、ほか病院への紹介状作成 |
小児神経科 | 脳や神経、筋肉などが関係する症状の検査(てんかん、けいれんなど) |
眼科・耳鼻咽喉科 | 視力や聴力などの詳しい検査 |
児童精神科 | 言葉の遅れや社会性、行動面での発達支援 |
3歳児健診の最後に、医師や保健師から結果説明があります。もしよくわからなかった場合は、遠慮なくその場で質問しましょう。モヤモヤを持ち帰らないことが大事です。
地域の保健センターや子育て支援センターに相談する
発達や行動の気がかりについて相談をしたい場合、お住まいの地域の「保健センター」や「子育て支援センター」に相談するのも手です。
相談窓口では、必要に応じて発達検査の案内や専門機関の紹介、療育サービスの検討など継続的にアドバイスが可能です。
忙しくて行けない場合でも、こども家庭庁の「親子のための相談LINE」や自治体によっては匿名相談サービスなどもあります。
育児に関する不安の相談、どのようなサービスがあるかなどさまざまな相談に応じています。
参考:東京都:ギュッとチャット
児童発達支援などの「療育サービス」を検討する
3歳ごろに「言葉がうまく出せない」「集団が苦手」「感情コントロールが難しい」といった特性がある場合、療育の検討も手です。
療育とは、発達障害をはじめとした特性やグレーゾーンを持つお子さまが将来的に自立して活動できるよう支援する取り組みです。
0〜6歳までの未就学児対象を「児童発達支援」、6〜18歳までの就学児対象を「放課後等デイサービス」と呼びます。
「療育に通う=なにかしらの障害がある」わけではなく、グレーゾーンでも医師の診断で受給者証が交付されれば通所が可能です。
お子さまの得意・不得意を見つけ、困りごとを少しずつ楽にする場として近年療育サービスは広まっています。
療育に通うまでの流れと手続きをわかりやすく解説!受給者証の申請や施設の選び方、更新方法も紹介
お子さまにあった療育先を探したいときは「イクデン」をご活用ください

「このまま言葉が出ないのは不安」「就学までに皆と遊べるようになって欲しい」
お子さまにぴったりの療育施設をお探しなら、療育施設検索サイト「イクデン」がおすすめです。
イクデンは全国8万件以上の療育施設を網羅しており、地域や条件から希望に合う施設をスムーズに見つけられます。
施設の紹介ページでは、以下のような詳細な情報を確認できます。
支援プログラムの特徴:運動療育、学習支援、SST(ソーシャルスキルトレーニング)など
専門スタッフの配置:保育士、臨床心理士、作業療法士などの在籍状況
利用環境:送迎サービスの有無や運営時間
また実際に通う保護者からリアルな口コミや評価も見られるため、見学前に施設の雰囲気や信頼性をチェックできます。
ほかにもこだわり条件で絞り込めるほか、Web上で空き状況の確認や見学申し込みも可能です。
まずはイクデンで、お子さまが笑顔で通える施設を探してみませんか。
3歳児健診に関するよくある質問

3歳児健診について、よくある質問をまとめました。行かないとどうなるか、不安な場合の参考にしてください。
3歳児健診は法的な義務かどうか
健診のお知らせを無視し続けたらどうなるか
3歳で発達障害やグレーゾーンと言われたらどうすればいいか
3歳児健診は法的な義務ですか?罰則はありますか?
3歳児健診に行かなかったとしても、法的な罰則はありません。
「母子保護法」に基づき実施されていますが、「健康診査を受けるよう勧奨しなければならない」にとどまり義務ではないためです。
ただし罰則がないからといって、行かなくてよいわけではありません。弱視や難聴など、健診で病気が早期発見できる可能性があるため、可能な限り受診をおすすめします。
引用:厚生労働省:母子保健法(◆昭和40年08月18日法律第141号)
健診のお知らせを無視し続けたらどうなりますか?
3歳児健診に行かず連絡もしない状態が続くと、自治体では以下のような対応を行います。
再通知 | 健診日の案内や、受診をうながす手紙を自宅へ送る |
電話連絡 | 担当職員から直接状況確認の電話がかかる |
家庭訪問 | 手紙の返送が来ない、電話もつながらず受診の意思が確認できない場合は自宅へ職員が訪問する |
これらの対応は、自治体がお子さまを安否確認する義務があるために行っています。虐待などのリスクから子どもを守るためであり、決して保護者を責めるためではありません。
事情がある場合には、無視せず自治体に連絡を入れましょう。
3歳で発達障害やグレーゾーンと言われたらどうすればいいですか?
3歳児健診の場で、すぐに発達障害と診断が付くことはほとんどありません。
健診はあくまで「疑い」を見つけるものであり、確定診断には専門機関での検査や一定期間が必要なためです。
診断名がつかない場合でも、グレーゾーンとして療育支援につながる場合も多くあります。
大事なのはお子さまの診断名にこだわるのではなく、「今なにを困っているか」に目を向けることです。
専門家とつながることでお子さまが苦手な部分や、療育などお子さまに適した介入が見つかるでしょう。
3歳児健診をきっかけに、お子さまの成長と未来を一緒に考えましょう

3歳児健診は、お子さまの身体や心の発達を確認する大切な機会です。
この時期に問題を見出すことで、将来の困難を予防する可能性があります。言葉の遅れや集団が苦手な場合でも、療育サービスでお子さま本来の力を伸ばせるでしょう。
3歳児健診の結果、児童発達支援など療育サービスを検討したい方は「イクデン」をご利用ください。
サイト上では実際に通うご家庭のリアルな感想や、空き枠の状況までWeb上で手軽に確認可能です。全国8万件の施設情報のなかから、お子さまに適した療育施設を詳細に検索できます。
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