「発達障害のある子どもが学習塾に行って意味があるの?」「子どもに合った支援を受けるには、どのような学習塾を選んだらいいか知りたい」と、お子さんの学習面に不安を感じている保護者の方もいるのではないでしょうか。
文部科学省の調査では、通常学級に通う子どものうち、1クラスに2〜3人(8.8%)は学習面や行動面で困りごとがあると報告されています。
実際、発達障害や学習面で困りごとのある子どもが学習塾に通い、子どもに合った支援方法が見つかったといった保護者の方もいます。
ただし、全ての塾が発達障害のある子どもに適しているわけではありません。
本記事では、発達障害のある子どもに合った学習塾を選ぶ際のポイントや、塾で得られる効果を解説します。エリア別のおすすめ塾や料金相場、よくある質問にもお答えするため、お子さんの学習支援にお役立てください。
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発達障害に塾は意味ない?個別指導塾なら子どもに合った支援が受けられる

発達障害のある子どもが学習塾に通うなら個別指導塾がおすすめです。学習に困りごとのある子どもでも、苦手を補う学習の仕方が見つかれば周りとほぼ変わりなく学習できる場合もあります。集団授業より個別指導の方が、一人ひとりの強みや苦手を把握しやすく、効果的な学習方法が見つかります。
とはいえ、個別指導塾以外にも指導形態ごとに得らえる効果は異なるため、以下の表でポイントを押さえましょう。
指導形態 | 特徴 | メリット | デメリット |
個別 | 講師1人に対し生徒1〜3人程度 | 子どもの特性に合わせた指導 苦手分野を重点的に学べる 理解度に応じてペース調整可能 | 料金が高め 講師との相性が影響する |
集団 | 学校と同じように複数の生徒が一緒に学ぶ | 競争心が芽生える 友達と一緒に学べる | 集中しにくい環境である可能性がある 個別の配慮が難しい授業のペースについていけない場合がある |
家庭教師 | 自宅で1対1の指導 | 通塾の負担がない 完全個別対応 保護者も様子を把握しやすい | 料金や講師の質にばらつきがある 外部との交流機会が少ない |
オンライン | インターネットを使った指導 | 場所を選ばない 時間の融通が利きやすい 録画で復習できる場合も | 対面より集中しにくい 通信環境に左右される 実技的な支援が難しい |
「発達障害のある子どもに塾は意味がない」といった声を耳にすることもありますが、適切な指導方法を選べば、子どもの学習を大きくサポートできます。
発達障害のある子どもは、計画を立てたり実行したりといった行動は苦手な傾向があります。個別指導塾なら、適切な支援を受けて本人に合った対策方法を獲得できるでしょう。
発達障害や特性のある子どもが学習塾で得られる4つの効果

発達障害のある子どもが学習塾に通うと、以下のように学習面だけでなく心理面や生活面でもプラスの効果が期待できます。
①学習に困っている子どもへの助けになる
②学校や家庭での対応のヒントが得られる
③進学に向けた対策もできる
④子どもの自己肯定感が高まる
一つずつ解説します。
①学習に困っている子どもへの助けになる
学習に困っている場面で、子どもの弱みや強みを把握できれば、アプローチ方法が見つかりやすくなります。学習塾では、子どもの特性を見極めたうえで、以下のような最適な学習方法を提案してもらえます。
視覚優位な子どもには図やイラストを活用した教材
聴覚優位な子どもには音声や会話を中心とした指導
読むことが苦手な子どもには読み上げ機能の活用
書くことが苦手な子どもにはタブレットやパソコンの使用
集中力が続かない子どもには短時間で区切った学習
発達障害のある子どもの教育経験が豊富な塾講師が、子どもに合った支援を実現します。
②学校や家庭での対応のヒントが得られる
学習塾で見つかった効果的な方法は、学校や家庭での対応にも活用できます。
塾講師から「こういう声かけが効果的でした」「この方法で理解が進みました」といったフィードバックから、学習サポートのヒントを得られます。
発達障害に理解のある塾では、学校との情報共有にも協力的な場合が多く、一貫した支援が可能になるでしょう。
③進学に向けた対策もできる
発達障害に特化した学習塾の多くは、受験対策にも力を入れています。
受験に向けたサポート内容は以下のとおりです。
志望校選びのアドバイス(発達障害への理解がある学校の情報提供)
入試での申請制度に関する情報提供
面接練習(コミュニケーションが苦手な子どもへの対策)
作文・小論文の個別指導
過去問対策と時間配分の練習
発達障害や身体障害のある受験生は、入学試験において特性に応じた試験時間の延長や別室受検などの合理的配慮が受けられます。手続きには学校指定の書類の準備や学校へ協力を得る必要があります。
配慮内容は学校によって異なるため、学習塾でアドバイスを受けると準備に困らないでしょう。
中学受験や高校受験では、子どもの特性に合った学校選びが重要です。発達障害のある子どもの受験支援経験が豊富な塾から適切な支援を受けましょう。
④子どもの自己肯定感が高まる
学習塾では、「自分もできる」といった小さな成功体験を積み上げやすく、自己効力感や自己肯定感が育まれます。
発達障害のある子どもは、学校で「できない」「わからない」といった経験が多い傾向にあります。その結果「自分はダメだ」という思いを抱きやすくなります。個別指導塾で子どもに合った勉強方法が見つかれば、テストの点数が上がったり先生や保護者に褒めてもらったりとポジティブな経験が増えるでしょう。
自己肯定感が高まると、学習面だけでなく生活全般にもよい影響が期待できます。
【エリア別】発達障害のある子どもにおすすめの学習塾を紹介

ここでは、発達障害のある子どもに特化した学習塾や、発達支援に力を入れている塾をエリア別に紹介します。
各学習塾の特徴を比較し、お子さんに合った学習環境を見つけましょう。
東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県
LITALICOジュニア

出典:LIALICOジュニア
LITALICOジュニアは、東京・神奈川・埼玉・千葉に28教室を展開しており、学習支援だけでなく、コミュニケーション能力や社会性を育むプログラムも提供しているのが特徴です。
0歳〜高校生まで幅広い年齢に対応
一人ひとりに合わせた完全オーダーメイドの学習プログラム
発達障害の専門知識を持つスタッフが在籍
学習面だけでなくソーシャルスキルトレーニング(SST)も実施
保護者向けの勉強会やペアレントトレーニングも充実
さくらんぼ教室

出典:さくらんぼ教室
さくらんぼ教室は、東京・千葉・神奈川に14教室を展開しており、長年の実績に基づいた独自教材が特徴で、視覚的にわかりやすい教材を使った指導が評判です。
幼児〜社会人まで幅広い年齢層に対応したコースあり
独自開発の「さくらんぼ教室」の教材が人気
SSTにも対応
発達検査の結果をもとにした個別支援計画を作成
親子通室から始められる
発達支援教室エレファース

出典:発達支援教室エレファース
発達支援教室エレファースは、関東を中心に展開している発達支援専門の教室で、学習だけでなく創造性や表現力を育む活動も取り入れているのが特徴です。
造形リトミック教育研究所の理論に基づく指導
一人ひとりの発達段階に合わせたオーダーメイドカリキュラム
造形活動やリトミックを取り入れた多面的なアプローチ
個別指導を基本としつつ、グループレッスンも選択可能
保護者との面談を重視し、家庭での支援方法もアドバイス
朗豊ゼミナール

出典:朗豊ゼミナール
朗豊ゼミナールは、発達障害のある子どもへの学習支援に力を入れている個別指導塾で、きめ細かな個別対応が評判で、子どもの小さな変化も見逃さない丁寧な指導が特徴です。
完全1対1の個別指導
発達障害への理解が深い講師陣
学習面だけでなく生活面のサポートも実施
受験対策にも対応
保護者との密な連携を重視
大阪府
発達障害・ギフテッドの市進学院

発達障害・ギフテッドの市進学院は、AIを活用した最新の学習支援を提供し、テクノロジーを活用した科学的なアプローチが特徴です。
「AIアコモデーション(AI発達支援)」を活用したオンライン個別指導塾
発達障害とギフテッドの両方に対応
AI分析により一人ひとりの特性を可視化
オンラインなので全国どこからでも受講可能
学習進度や理解度をデータで管理
発達障がい専門塾 INNOVATION(イノベーション)

出典:INNOVATION
INNOVATIONは、学習支援だけでなく、生きる力を育むことを重視し、将来の自立に向けた総合的な支援を提供しているのが特徴です。
学習支援だけでなくライフスキルや思考力も身につく
発達障害の専門知識を持つスタッフが指導
個別指導と小集団指導を組み合わせたプログラム
保護者向けの相談会や勉強会も定期開催
将来の自立を見据えた支援
ラーンメイト

出典:ラーンメイト
ラーンメイトは、専門性の高いスタッフによる丁寧な支援が特徴で、多職種が連携して支援にあたるため、多角的なアプローチが可能です。
社会福祉士や教員免許、支援経験のある専門スタッフがお子さまの課題を分析し、計画・目標を作成
一人ひとりの特性に合わせた個別支援計画
学習面だけでなく、行動面や社会性の支援も実施
学校との連携にも積極的
保護者へのフィードバックを重視
発達障がい専門進学塾アストロノート

出典:アストロノート
アストロノートは、受験を控えた小学校高学年から中学生の子どもに特化した塾です。
小6〜中学生対象
発達障害のある子どもの受験指導に特化
志望校選びから入試対策まで総合的にサポート
個別指導で一人ひとりのペースに合わせた学習
保護者との面談を通じて家庭学習もサポート
発達障害支援塾こぎと福岡

出典:こぎと福岡
こぎと福岡は、低年齢から学習の土台を築くことを重視しており、楽しく学ぶ環境づくりに力を入れている塾です。
就学前〜小学生のみを対象
早期からの学習習慣づけを重視
遊びを通じた学習アプローチ
保護者同伴での指導も可能
小集団での活動も取り入れ、社会性も育成
ADHD・自閉症に対応した学習塾みんなのりあんど

出典:みんなのりあんど
みんなのりあんどは、学習面だけでなく学習の土台となる身体機能や感覚統合にも注目した、ユニークなアプローチが特徴です。
学習面だけでなく姿勢や運動機能へのアプローチも実施
作業療法士や理学療法士との連携
感覚統合の視点を取り入れた指導
体幹トレーニングなど身体づくりも重視
個別指導で子どもの特性に合わせた支援
北海道(札幌)
トム塾

出典:トム塾
トム塾は、成果に自信があるため全額返金制度を設けている塾です。
全額返金制度あり(条件あり)
発達障害の専門知識を持つ講師陣
完全個別指導で一人ひとりに合わせた学習
学習面だけでなく、進路相談にも対応
保護者との連携を重視
個別学習塾はる

出典:個別学習塾はる
個別学習塾はるは、学校の授業を先取りする予習型授業が特徴の塾です。
予習型授業とテスト対策で学校での学習面をサポート
発達障害への理解がある講師陣
個別指導で一人ひとりのペースに対応
定期テスト前の集中対策も実施
学校の授業が「わかる」ことで自信をつける
発達障害の学習塾の料金相場

発達障害に特化した学習塾の料金は、一般的な学習塾よりもやや高めに設定されている傾向があります。項目別の料金相場を以下の表にまとめました。
種類 | 料金 |
入会金 | 16,500円程度 多くの塾で10,000円〜20,000円の範囲で設定 |
教室運営費 | 毎月3,000円前後 |
年間管理費 | 2万円程度 |
個別指導(1対1)一回あたり | 20,000円〜50,000円/回 |
個別指導(1対2〜3)一回あたり | 15,000円〜30,000円/回 |
集団指導 | 10,000円〜20,000円/回 |
学習塾によって、兄弟割引制度や自治体の助成金制度を利用できる場合もあります。料金を抑えつつ学習支援を受けたい場合は、放課後等デイサービスの学習支援を併用する方法もあります。
次の項で放課後等デイサービスの学習支援を解説します。
子どもの学習障害でお悩みの方は放課後等デイサービスの利用もおすすめ

放課後等デイサービスと学習塾を併用すると、より効果的な支援が受けられます。発達障害があって学習に不安がある場合、以下のように学習面以前の問題を抱えるケースが多くあります。
集中力が続かない
姿勢を保つことが難しい
友達とのコミュニケーションがうまくいかない
感情のコントロールが苦手
生活リズムが乱れている
まずは放課後等デイサービスで生活面や社会性を育み、日常生活や学校生活で困らないための支援を受けるとよいでしょう。
学習塾と放課後等デイサービスの両方を利用する場合は、施設間で連携をお願いし統一した教育で子どもを混乱させないような工夫も必要です。
お子さまに合った放デイ・学習支援施設をお探しなら「イクデン」をご活用ください

「イクデン」なら、学習支援が受けられる療育施設を簡単に調べられます。掲載数はもちろん、検索項目の豊富さもおすすめできるポイントです。
空き状況や送迎の検索も可能で、「ここを伸ばしてあげたい」「ここは克服してほしい」など子どもや保護者の思いに寄り添った施設探しができます。

プログラムの項目だけでなく、有資格者の在籍も確認が可能です。
また、実際の条件による結果一覧では、以下がすぐにみてわかります。
利用可能時間や曜日ごとの空き状況
土日の営業時間
施設の特徴やおすすめポイント

公式サイトを確認して空きがある施設を探しましょう。
発達障害の学習塾に関するよくある質問

発達障害のある子どもに学習塾が効果があるのは理解しつつも、実際に「自分の子どもを受け入れてもらえるか」や「他の子とのトラブルは大丈夫だろうか」など心配ごともあるでしょう。ここでは、発達障害のある子どもの学習塾に関してよくある質問にお答えします。
学習支援が必要は発達障害は何?
学習面で困難を抱えやすい発達障害には、主に以下の2つがあります。
注意欠如・多動症【ADHD】(旧・注意欠陥・多動性障害)
限局性学習障害【SLD】(旧・学習障害・LD)
通常の学習方法では理解が難しいため、特性に合わせた個別の学習支援が効果的です。
発達障害を受け入れている塾はある?
発達障害のある子どもを受け入れている塾は増えています。
本記事で紹介した学習塾は、発達障害に特化した塾です。発達障害の専門知識を持つスタッフが在籍し、一人ひとりの特性に合わせた指導を行っています。
一般的な学習塾も発達障害の子どもを受け入れているケースもありますが、以下の点に注意が必要です。
周りの生徒と比較され、子ども自身がストレスを感じる場面もある
講師が発達障害への理解が十分でない場合がある
個別の配慮が難しい集団授業が中心の場合がある
一般的な学習塾を検討する場合は、事前に発達障害への理解があるか、個別の配慮が可能かを確認しましょう。
発達障害のあるこどもが塾に行ったら他の子に迷惑?
「他の子に迷惑をかけるのでは」と心配する必要はありません。発達障害に特化した塾では、以下のような配慮がされています。
個別指導が中心のため、他の生徒への影響が少ない
発達障害の特性を理解したスタッフが適切に対応
刺激が少ない学習環境の整備
集団活動でも一人ひとりの特性に合わせた関わり
子ども自身の困りごとを解決するには、学習塾の利用が有用な場合も多くあります。周りに遠慮せず、子どもに必要な支援を選択しましょう。
発達障害の学習支援の方法は何がある?
発達障害のある子どもへの学習支援には、学習塾以外にもさまざまな選択肢があります。
支援機関 | 特徴 | 対象 | 費用 |
教育支援センター | 不登校や学習面で困難を抱える子どもへの支援 教科学習の補助 心理的なサポート | 小学生〜中学生 | 無料(自治体により異なる) |
発達障害者支援センター | 発達障害に関する相談 関係機関との連携 情報提供 | 乳幼児〜成人 | 無料 |
放課後等デイサービス | 療育的な支援 学習支援 生活スキルの獲得 社会性の育成 | 小学生〜高校生 | 受給者証により自己負担額が決まる(通常1割負担) |
それぞれの支援機関には特徴があるため、子どもの状況や家庭の事情に合わせて選択しましょう。
発達障害で勉強についていけない時はどうしたらいい?
発達障害の特性により、以下のような学習面での困難が生じる場合があります。
先生の話を最後まで聞き、指示に従うことができない
読み書きが苦手
相手の気持ちになったり、未来を予測したりといった推論ができない
視覚的な支援を活用したりスモールステップで学習を進めたりして、子どもの得意を伸ばしましょう。
療育サービスを受け、特性の理解や子どもに合った個別性ある関わりが有用なケースがあります。
小学生や中学生で発達障害がグレーゾーンの場合の塾はどうする?
小学生になり、学習面において発達障害がグレーゾーンと指摘される子どもも少なくありません。とくにADHDは、文部科学省の定義では7歳前、DSM-5によると12歳前に症状が出始め、授業中でもじっと座っていられず、歩き回ったり、衝動的な行動が見られたりします。
低学年のころは問題にならなくても、中学生や高校生になると困難が顕在化する場合もあります。診断がないことを理由に支援をあきらめず、まずは相談してみましょう。
発達障害のある子どもに学習塾はおすすめ!特性に合わせた学習支援で困りごとを解決

発達障害のある子どもにとって、特性に合わせた学習支援を受けられる塾は、学力向上だけでなく自己肯定感を高める場所です。
実際に、学習塾に通い学校での学習についていけるようになったり、学習面での困りごとが減った子どもも多くいます。
本記事では、発達障害のある子どもにおすすめの学習塾の選び方や、塾に通うことで得られる効果を解説しました。個別指導塾なら、集中しやすい環境で子どもの強みを活かした学習方法が見つかり、計画立案と実行のサポートも受けられます。
学習塾の料金相場は1回あたり2万円前後ですが、放課後等デイサービスの学習支援と併用することで経済的負担を抑えることも可能です。
「イクデン」なら、学習支援プログラムを提供している放課後等デイサービスや発達支援施設を、お住まいのエリアから簡単に検索できます。リアルタイムの空き状況やプログラム内容、利用者の口コミも確認できるため、お子さんに合った施設が見つかるでしょう。
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